繁華街周辺では、夜が更けるほどマスクを着けていない人が増えるという調査結果を東京都医学総合研究所がまとめた。
調査は、国内有数の繁華街・六本木(東京都港区)に近い地下鉄六本木駅で3月18~29日に実施。マスク装着の有無を自動で検知できるシステムを使い、早朝から深夜まで駅の利用者のマスク着用率を調べた。
分析したのは約3万5千人で、マスクを着けていない人は午前8時台は1・7%だったが、午後5時ごろから増え始め、午後8時台は6・7%、同11時台は11・3%となった。始発時間帯である午前5時ごろもマスクなしの人が多かった。
政府や自治体は、食事中も会話時はマスクを着ける「マスク会食」を呼び掛けているが、酒が入り、夜遅くなると感染対策の意識も緩みがちになると専門家は指摘する。
同研究所はさらに調査を続け、マスク着用率が下がる時期や場所などを特定して予防策につなげたいとしている。