新型コロナウイルスの脅威は深刻だが、危険な感染症は他に幾つもあることを知ってほしい―。
日本感染症学会(舘田一博理事長)などによる感染症予防の啓発プロジェクト「FUSEGU 2020」は、今後の渡航制限緩和により国際イベントが開催された場合に、新型コロナと並んで特に警戒が必要な8種類の感染症について、特徴をまとめた小冊子「FUSEGU BOOK」(16ページ)を作成した。
取り上げたのは、はしか、風疹、髄膜炎菌感染症、水ぼうそう、A型肝炎、B型肝炎、おたふくかぜ、インフルエンザ。症状や感染経路、潜伏期間などをイラストを交えて紹介。多くの感染症予防に有効な手洗いやアルコール消毒の方法のほか、マスクの使い方などを解説している。
8種の感染症にはワクチンがあることから、イベントの関係者や医療従事者などに分けて、ワクチン接種の推奨度も示した。小冊子はプロジェクトの特設サイトからダウンロードできる。
【写真】小冊子「FUSEGU BOOK」を持つ日本感染症学会の舘田一博理事長