新型コロナウイルス感染は3密(密閉、密集、密接)になりやすい室内での発生が圧倒的に多いが、キャンプや公園での集まりなど屋外での報告もある。各国の論文を調べた米カリフォルニア大チームによると、マスクをしないことや人と近くで長時間接することなどが、リスクと関連していそうだ。
理化学研究所チームによるスーパーコンピューター「富岳」を使った解析でも「屋外が必ず低リスクとは限らない」との結果が出ている。
毎秒0・5メートルの微風が吹いている屋外で一つのテーブルを10人で囲み、感染者が話をする場面を想定。感染者がマスクをしていない場合は、風下やすぐ近くの人が飛沫(ひまつ)を吸い込むリスクがある。だが、マスクありの場合、1メートル離れれば飛沫はほぼ届かなくなる。
マスクより効果が劣るマウスガードの場合でも、1・7メートル離れれば飛沫到達はほぼゼロという結果になった。