新型コロナウイルスに感染した人の体内には、ウイルスへの免疫ができるはず。その免疫はどのくらい続くか、再感染を防ぐ働きはあるのかについて、明確な結論は出ていないが、持続は短期間との可能性も指摘されている。研究者らは「現時点では、誰もが手洗いや室内でのマスク着用などの予防策を取ることが重要だ」と強調する。
米カリフォルニア大などのチームが軽症のコロナ患者約30人を発症から3カ月程度追跡したところ、一般にウイルス排除に関係するとされる血液中の抗体が時間とともに減ることを見つけた。
一方、抗体は少なくとも5カ月は持続するとの報告もある。米国の別のチームが中等症までの患者121人を詳しく調べた結果。今後も追跡を続けるとしている。
英国では36万人余りに簡易抗体検査を実施。6月下旬から7月上旬に6・0%だった陽性率が9月には4・4%に減ったことから、時間とともに免疫が減衰する可能性が示された。