酒席や深夜の飲食、仕事の休憩時間は要注意―。新型コロナウイルス感染症対策を検討する政府分科会はこのほど、感染リスクが高まる7種の場面を例示し注意を呼び掛けた。各地のクラスター(感染者集団)調査などで判明したもので、心のガードが緩みやすい状況などを紹介している。
筆頭は「飲酒を伴う懇親会」。酒の影響で聴覚が鈍り、声が大きくなりがちだという。感染していればウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)が広範囲に拡散してしまう。次は「深夜に及ぶ飲食」。時間帯が遅いほど感染しやすい傾向が見え始めているそうだ。
職場の感染も多いが、事務的な仕事の最中より「仕事後や休憩時間」が要注意。密な状態やマスクなしでの会話が生じやすいためだ。屋外活動は一般に低リスクだが、大勢が換気の悪い車で移動すれば感染リスクの高い「3密」になる。
換気不十分な空間で激しい呼吸を伴う運動をしたり、学校の寮など閉鎖空間で大人数が長時間一緒にいたりする集団生活もリスクを高めるとした。