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新型コロナミニ知識

消毒薬効きにくい感染症も

2021-12-21
 約2年にわたる新型コロナウイルスの流行で、すっかり生活に溶け込んだアルコール消毒。だがアルコールが効きにくいノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の報告が10月下旬以降増えており、専門家が「せっけんと流水の手洗いを見直して」と呼び掛けている。

 感染性胃腸炎は例年冬に流行する。昨年は異例の少なさだったが、今年は1医療機関当たりの1週間の報告数が12月上旬に6人を超え、コロナ流行前の水準に戻った。

 症状は発熱、腹痛、下痢、嘔吐(おうと)などで重い脱水症状を起こすこともある。原因となる病原体が付着した食品を食べたり、感染者の排せつ物に触った手を介したりしてうつる。病原体の中でもノロウイルスは特に感染力が強く、アルコール消毒の効果が不十分なため、保育園などでの集団感染がたびたび問題になる。

 感染予防に詳しい東京医療保健大の菅原えりさ教授は「手指衛生の基本は手洗い。何かに触れたら、その手を洗うまでは顔に近づけないことも意識してほしい」と話す。

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