新型コロナウイルスの新タイプの変異株「XE」が日本でも見つかった。2種類のウイルスの遺伝情報が組み合わさっており「組み換え体」とも呼ばれる。1人に2種類のウイルスがたまたま同時に感染し、遺伝情報の一部が入れ替わってできたとみられ、XE以外にも複数報告されている。
XEはオミクロン株のBA・1と、より広がりやすい派生型BA・2が一緒になったものでオミクロン株の一種。オミクロン株の派生型同士の組み換え体は「XG」など他にもある。
過去の流行で主流だった変異株の組み合わせも。デルタ株とアルファ株からなる「XC」はその一つ。「デルタクロン」の通称がある「XD」「XF」はデルタ株とオミクロン株の組み合わせだ。
相次ぐ報告に「現状は氷山の一角を見ているだけかも」と指摘する専門家もおり、知られていない組み換え体は他にもありそう。ただ、全ての組み換え体が広まるわけではなく、動向を監視することが重要だ。