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新型コロナミニ知識

メンタル不調長引く独居者

2022-05-19
 新型コロナウイルス流行下でメンタルヘルス(心の健康)が悪化した場合、1人暮らしだと不調が長引く傾向があるとの研究結果を、東京医大などのチームがまとめた。

 研究は関東地方に住む20~79歳の2400人が対象。流行初期の2020年2月下旬から、政府が2回目の緊急事態宣言を出した21年1月にかけ、心の健康度を測る質問票を使って5~6週間おきに、重度のうつが疑われるほど悪化した人の割合を調べた。

 その結果、最初の緊急事態宣言直前の20年4月初旬時点では、同居者の有無にかかわらず不調者の割合が増加した。一方で同年夏以降、同居者がいる人で不調者の割合に改善傾向がみられたのに対し、1人暮らしでは高止まりが続いた。

 メンタル悪化のリスクは、独居者の中でも女性、年齢層では40~64歳、仕事に就いている人でより高かった。東京医大の菊池宏幸講師(公衆衛生学)は「女性の低賃金や不安定な雇用などが背景にあるのではないか。支援が課題だ」と話す。

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