新型コロナウイルスから家族を守るには「外から持ち込まない」が第一。だが感染急増地域の自治体や専門家はもう一歩踏み込み「家でもマスクを」との提案を始めた。
東京都と隣接3県の知事は12月21日、高齢者や基礎疾患のある人がいる家庭では、家の中でもマスクをするよう呼び掛けた。都内で感染経路が明らかな新規感染者の4割強が同居家族から、という実態が背景にある。
やはり拡大が深刻な大阪府にあるりんくう総合医療センターの倭正也医師も「マスクをしていれば簡単にはうつらない」と話し、重症化リスクが高い人がいる家庭でのマスク着用に賛同する。加えて「普段の換気も大切」とアドバイス。風呂場などの換気扇を常時動かし、窓を開けるときも近くで暖房をすれば寒さを防ぎながら換気できる。
体調に異変を感じたら、診断を待たずにマスクをして家族と部屋を分けるなどの予防策を取ることも大切だ。発症前後が最もうつしやすいためで、共用部分の消毒や手洗いもこまめにしよう。