新型コロナウイルスの拡大で日常は大きく変化した。安定していた生活のリズムが乱れると、体内時計も影響を受けて心身の不快な症状につながる可能性があるという。
そこで体内時計と心の健康の関係に着目する二つの国際学会が、体内時計の安定に役立つ生活のポイントを紹介している。一言で言えば「健康的な日課を決め、それを守ろう」ということになる。
まず就寝、起床は毎日決まった時間にする。早寝早起きでなくても時間が一定していればよい。毎日一定時間を屋外で過ごす。ただし3密(密閉、密集、密接)になる場は避けて。運動も毎日、できれば時間帯を固定して行う。食事の時間も決めておくとよい。
外出を控えていても人との交流は大切だ。電話など、即時に気持ちを分かち合える方法が望ましい。昼寝は夜の安眠の妨げになるので避けたい。
この提言は多くの言語に翻訳されており、日本語訳は日本うつ病学会のホームページに掲載されている。