新型コロナをはじめ感染症の予防に手指の衛生は大切。寒く乾燥する冬場の注意点について、感染管理が専門の静岡県立静岡がんセンターの工藤友子看護師は「しっかり保湿し手荒れを防ぐことが大切」と話す。手が荒れると水がしみて痛んだりし、手洗いが不十分になりやすいためだ。
手洗いの水温はぬるま湯程度が最適。せっけんをよく泡立て、20秒ほどかけて両手をもみ洗いし、よくすすいだ後、タオルでやさしく押さえるようにして水気を完全に取る。保湿はハンドクリームで。冬は手洗いの度にクリームを塗るくらいの意識でよいという。
外出時は手洗いがおっくうになりがち。そこで小さなボトル入りアルコール消毒液を持ち歩くのも一案だ。静岡がんセンターの看護師も業務で実践している。「必要を感じたらさっと消毒できるのが利点」と工藤さん。
ただしアルコールは濃度が大切で国は70%以上を推奨している。アルコールは皮膚の水分を奪いやすいため、時々ハンドクリームを塗ろう。