長引くコロナ禍、せめて家の中ではホッとしたい。ただ家庭内はマスクを外す、家族の共用物が多いなど、感染が広がりやすい条件もそろっている。普段の暮らしで注意したいことは何だろう。
東京都内の自治体などに感染症対策を助言する堀成美看護師によると、感染リスクがあるのについやってしまいがちなのが「家族が残したものを食べること」だという。
新型コロナウイルスは感染者の唾液に多く含まれるため、先に食べた家族が感染していれば、口を付けた食品を介してうつる可能性がある。箸やスプーン、コップなど、直接口を付ける食器を食事中に共用することも、同じ理由で避けよう。
一方、歯磨き用のコップは、家族の人数分を用意するほど神経質になる必要はないという。「各自が使用するたびによく洗えば共用しても問題ありません」(堀さん)。
このほか、帰宅時や食事前、トイレ後に手を洗うことや、定期的な換気などは習慣にしたい。